プデチゲやチャジャンミョンは?…韓国料理の定義めぐる議論
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.04.06 10:34
「ソーセージやハム、モチを選んで食べる楽しさがある」。先月大学路(テハクロ)のあるプデチゲ食堂でフィンランドから来た女性は楽しそうだった。2年ぶりにソウルを訪れた彼女は、最も食べたかった韓国料理としてプデチゲを挙げた。青い目の女性が好んで食べるプデチゲのエピソードは実は悲しい。韓国戦争直後の肉が貴重だった時代、米軍部隊から出たソーセージやハンバーガーの肉をキムチとともに煮込んだ料理だ。「ジョンソンチゲ」「議政府(ウィジョンブ)チゲ」ともいった。ニューヨークタイムズも1月24日に「「ハムが入ったプデチゲが韓国の人気料理」と紹介した。それならプデチゲは韓国料理なのか。
韓国料理専門家らの間で実際にプデチゲ論争があった。一方では「生まれがいやしいごった煮を韓国料理とは認定できない」とし、もう一方では「辛いスープにハムやソーセージを入れて作った韓国固有の味」と主張する。湖西(ホソ)大学食品栄養学科のチョン・ヘギョン教授は、「異国的な材料だが、キムチとともに韓国の調理法で作ったプデチゲは韓国料理だ」と話す。
プデチゲは最近食品業界で広がっている「どこまでが韓国料理なのか」をめぐる論争の一素材だ。ところがこれは簡単な問題ではない。普通韓国料理は「長い歳月にわたり韓国文化として花を咲かせてきた伝統料理」とされる。法の脈絡も似ている。食品産業振興法第2条によると、韓国料理は「国産原料を主材料に韓国固有の味・香り・色を出す食品」だ。法に基づけばプデチゲの場合、ハムやソーセージは国産でも「韓国固有の味・香り・色」に引っかかる。