「韓流熱風に韓国料理の需要も高まり」…香港人の食欲そそる済州黒豚サムギョプサル
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.17 11:30
6日、香港ショッピングモール密集地域であるタイムズスクエア裏路地の韓国式飲食店「BBQ7080」。韓国式サムギョプサル(三枚肉)の焼ける臭いが充満し、ガールズグループ少女時代の音楽が流れていた。韓国の1970~80年代の教練授業服を着た従業員がコプテギ(豚の皮)とスンドゥブ(豆腐)チゲを運んでいた。ブリキのドラム缶を改造した屋台用テーブルは50余りに達する。メニューには「済州道黒手猪面青と書かれた済州道(チェジュド)の黒豚ポルサル(ほほ肉)が1人分(150グラム)に148香港ドル(約2万ウォン、約1900円)。安い価格ではないが100席余りの食堂には空席を探すのが難しかった。お客さんのうち20~30代の香港女性が半分以上を占めた。
2年前にこの店を開いたイ・ドンヨプ代表(42)は、全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)で育った地元韓国人だ。無形文化財のチョン・ギルジャ宮中料理研究員教授から伝統韓国料理についての教育を受け、観光学を勉強するため豪州に渡った。だが外国為替危機が起こったために留学の夢をかなえることができず、2003年に帰国しなければならなかった。食堂で仕事を始めたが月給200万ウォンに過ぎないほど調理士の待遇が良くなかった。彼は再び外国へ向かった。香港のある大型韓国式食堂で厨房の仕事をしながら機会をうかがった。おりしもドラマ『大長今(テジャングム、日本タイトル・宮廷女官チャングムの誓い)』が旋風的な人気を呼んだ。彼は「香港メディアで韓国料理についての興味がわいてきて私にインタビューを要請した時に『時が訪れた』と思った」と話した。