【コラム】北朝鮮の核と安保分離で進む韓日関係(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.28 09:45
百の言葉より表情ひとつ、時には無表情一つがさらに雄弁的なメッセージである時がある。ハーグ韓日米首脳会談で安倍首相の「大統領、アンニョンハシムニッカ(こんにちは)」という韓国語の挨拶に対する朴槿恵(パク・クネ)大統領のかたい表情が典型的な事例だ。安倍首相は日本人にとって容易でなかったであろうその言葉を覚えるのに結構努力しただろうが、その挨拶を受けた朴大統領はかたい表情を解かなかった。このような雰囲気はオバマ大統領の斡旋により韓日のトップが同席するにはしたが、韓日関係の将来が暗いばかりだという現実を象徴的に表現している。
外交舞台でそれはきわめて異例的な「事件」だった。世界世論がどんな反応を見せるかにより朴大統領に対する評価が分かれるだろう。しかし、一つ確実なのは日本の極右勢力の反発が再び猛威を振るって韓日関係をより一層悪化させる可能性だ。右翼の先鋒である産経新聞が編集委員コラムで火ぶたを切った。産経コラムはマックス・ウェーバーの『職業としての政治』に出てきた言葉によって朴大統領の態度を「政治的な罪」と攻撃した。コラムはまた巧妙な間接話法で朴大統領を事態の軽重と優先順位を分からないバカだと非難した。