「ドラマや映画では、ほとんどすべての作品の主人公が男性です。女優を選んでも、より多くの人にアピールできる人を選ぶので少数人種というハンディキャップを克服するのが容易ではなかったんですよ」。

結局彼女は、家庭教師・ウェートレス・ベビーシッターなどの副業をこなして「涙に濡れたパン」を食べながら「人生」の授業を受けた。

２００４年から暇つぶしにしてきた広告モデルを機に、新しいチャンスをつかんだ。２００８年に日本のナイキモデルとして出演し、それ以後通信社ベライゾンをはじめマクドナルド、化粧品のクリニーク、リーボック、アップルなどの広告に出た。ヴォーグ、パープルファッション、ナイロンマガジンなどにも顔を出した。ＡＢＣ放送局『プリティ・リトル・ライアーズ』、ＴＮＴ放送局『リゾーリ＆アイルズ』などに脇役で出演もした。韓国の広告にもさりげなく出演した。２０１０年にハウゼンのエアコンＣＭでキム・ヨナの代役としてバック転やワイヤースタントをした。音楽にも造詣が深い彼女は２０１１年２月にタイトル曲『Ｉ’ｍ　Ｊｕｓｔ　ａ　Ｇｉｒｌ』をｉｔｕｎｅｓで発売もした。

アーデンの夢は韓国映画への出演だ。ハリウッドの大作で素敵な主人公になるのも良いが、韓国映画だけが描き出せる独特の魅力があるというのが理由だ。

「韓国映画の中で『私の頭の中の消しゴム』が本当に好きです。あんなふうに切なくて胸がじんとくる愛を演じたいです。私が韓国人だと思うとどうしても韓国映画を見る時に、より感情移入してさらに深くはまるようです。いつかその日が来ると思って韓国語の練習も地道にやっています」。


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