東日本大震災も止められなかった「3月11日のマーラー」、ソウルで公演
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.06 10:54
「3月11日のマーラー」。2012年3月にNHKが東日本大震災1周年を迎えて放映したドキュメンタリーの題名だ。今月10~11日にロンドンシンフォニーオーケストラを率いてソウル・芸術の殿堂コンサートホールで公演する指揮者のダニエル・ハーディングがこの記録フィルムの主人公だ。ハーディングと3月11日とマーラーはどのような縁で結ばれているのだろうか。
ハーディングは2011年3月11日、新日本フィルハーモニー交響楽団の指揮のため東京に滞在していた。入場券は売り切れており客席は満席になっただろう。しかしこの日午後2時46分、東北地方で超大型地震が発生し、東京都内は大混乱に陥った。1800席規模のすみだトリフォニーホールにはようやく105人が集まった。団員の何人かは公演会場に来られず、ステージに上がった団員も家族と連絡がつかない状況で演奏に集中しにくかった。生まれて初めて地震を体験したハーディングはあわてたが恐怖を克服し指揮台に立った。