尖閣から慰安婦へ…中国、対日本戦線を拡張(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.20 09:16
これは72年9月の日中国交正常化当時、両国が結んだ条約に基づく。両国首相の周恩来と田中角栄は当時、日本の戦争犯罪に対して中国は賠償を要求しないと「日中共同声明」に明記した。その間、中国の経済成長に日本との活発な貿易が必須だったという状況も一つの要因だった。しかし安倍晋三首相の靖国神社参拝など日本政権が右傾化政策を続けると、雰囲気は変わった。
こうした現象に関し、趙世暎(チョ・セヨン)元外交部北東アジア局長(現東西大教授)は「中国が“安保”というリアリズム(現実)の領域を越え、“歴史”というシンボリズム(象徴)の領域に戦線を拡張している」と分析した。日本の非合理的な強硬・右傾化が中国の民族主義を刺激し、手の施しようもなく戦争拡大様相を見せているということだ。