「日本は幹細胞研究で先んじているが…韓国も核心技術開発を」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.13 08:53
黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大学獣医大教授が2003年に作った初めての幹細胞(NT-1)が米国に特許登録されたというニュースが伝えられた11日午後。ソウル盤浦洞(パンポドン)のカトリック大学医大では韓国幹細胞学会の理事会が開かれていた。理事はその場で「特許登録と科学的検証は別もの」という見解をまとめた。この席に参加した蔚山(ウルサン)科学技術大学(UNIST)のキム・ジョンボム教授は12日「たとえ細胞を作ったのが事実だったとしても、今は『オールドファッション(old-fashioned・旧式)」技術」と話した。黄元教授の特許を機に国内の幹細胞研究が新たに注目されている。黄元教授の再起の可能性についての言及も出てくる。だが学界は「韓国が早急に解決すべき宿題は別にある」という立場だ。
現在、各国は2006年に日本が開発した誘導万能幹(iPS)細胞について集中研究している。この細胞は胚や卵子を最初から使わない。代わりに分化した体細胞の遺伝子を操作して再びES細胞のような分化能力を持たせた。2000年代後半以降、世界の幹細胞特許の中でiPS細胞関連の特許が最も速く増加している(年平均成長率57.2%)。日本はこの技術研究を国家課題に指定して、一年に600億ウォン(約58億円)以上を投資している。その結果、先月、複雑な遺伝子操作なしで細胞培養液の酸性度だけを若干上げる方法でiPS細胞のような細胞(STAP細胞)を作る成果を上げた。世界の学者はSTAP細胞が「幹細胞研究を変えるゲームチェンジャー(game changer)」と絶賛した。
その一方、韓国はどうなのか。2012年現在の幹細胞特許件数は世界4位、論文数世界9位と外形的には世界的レベルだ。2012年から政府投資も日本(1495億ウォン)、英国(1415億ウォン)に肉迫する規模(1004億ウォン)に増えた。2011年に世界で初めて幹細胞治療剤の市販を許可し(現在3つ)、24件の臨床研究が進行中だ。だが、ほとんどが成体幹細胞を利用した製品だ。iPS細胞やSTAP細胞のような「ゲームチェンジャー」がいない。