【コラム】なぜソウルは世界的談論や思潮を生産できないのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.04 14:12
最近、国際大会で素晴らしいプレーを見せる韓国の女性プロゴルファー、国際政治の舞台で活躍する国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長、そして世界銀行のキム・ヨン(米国名ジム・ヨン・キム)総裁などにより、韓国は大きな注目を浴びている。韓国の躍進は明らかな事実だ。だが私のように韓国に長く住んできた人間としては、こんなに良い教育とインフラにもかかわらず、韓国が世界に影響を及ぼす可能性の中に、まだあちこち空席が残っているということを到底理解できない。
例えば中国学を研究する私には韓国、特にソウルに住んでいて恩恵が多い。ほとんどあらゆる分野(歴史・文学・経済・人類学など)の専門家にソウルでいつでも会えるからだ。もし皆さんがソウルで中国・日本または韓国の詩文学セミナーを開こうと思えば、各分野に非常に専門的な見識を持つ専門家30~40人程度は難なく1カ所に集めることもできる。東京・北京・上海またはボストンではそのような分野の専門家たちを一度に集めるのはそんなに容易なことではない。もっぱら韓国だから可能だと言えるのだ。