【時視各角】新興国よりIMFの方が大きな危機だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.03 13:14
今回の事態はFRBの量的緩和縮小に触発された。米国は「米経済の正常化過程」としながら、「新興国の不安は内部問題」と線を引いた。米メディアも「新興国の不安は経済問題ではなく政治危機」としている。今後FRBが量的緩和縮小の速度を高めることは明らかだ。量的緩和縮小が終われば金利引き上げが残っている。米国、欧州、日本は自国の利益が優先であり決して慈悲を施す国ではない。
振り返れば韓国より規模の大きいブラジル(7位)、ロシア(8位)、インド(11位)、メキシコ(14位)は定期的に通貨危機が繰り返されている。すべてドル、ユーロ、円通貨圏でないということが共通点だ。幸い韓国は純債権国で経常収支黒字、外貨準備高も豊富にある。だが、ウォンの悲しい境遇を考えれば通貨危機は避けてみるのが最善だ。さらに金利が上がれば状況は変わる。いつそれぞれ1000兆ウォンを突破した個人負債と国の負債(公共機関含む)が信管になるかもわからない。