新興国に通貨危機の“デスノート”…おびえる新興5カ国=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.21 09:37
「台風(危機)が新興国に向かっている。この前までは欧州の空を覆い、4年前には米国を強打したものだ」。ブルームバーグが20日に伝えた米ヘッジファンドマネージャーの言葉だ。米国・欧州に続き新興国が危機に直面している。格好が違うだけだ。米国は金融危機で、欧州は財政危機だった。新興国は通貨危機の兆しを見せている。外資離脱とヘッジファンド攻撃にともなう通貨価値の急落だ。
19~20日、インド、ブラジル、南アフリカなど新興国20カ国の通貨価値が下落した。インドネシア・ルピアは20日に対ドルで2%以上落ちた。インド・ルピーは4日連続過去最安値を更新した。これら新興国は株価も一斉に急落した。インドネシアの株価はこの日3%以上落ち込んだ。
外圧があまりに強いためこの日は韓国ウォンの価値も劣勢だった。KOSPIもこの日1.55%下がって1900を割り込み1887.85まで下落した。日経指数は2.63%急落の1万3386円38銭で取引を終えた。現代証券のペ・ソンヨン研究員は、「インドなど経常収支赤字新興国の通貨危機の可能性がふくらみながら健全な国の証券市場の変動性も大きくなった」と分析した。ひとまず夕立は避けようという心理が広がったのだ。