<新興国ショック>最悪の貿易赤字にぐらつくアベノミクス
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.28 10:18
新興国発の通貨危機がアベノミクスの足を引っ張っている。安倍政権の意図的な円安政策にもかかわらず、昨年の日本の貿易収支は過去最大の赤字を記録した。新興国の通貨危機が拡散し安全資産である円に需要が集まったため円安基調すら危うくなっている。円安を通じ輸出も増やし物価も引き上げようとしていたアベノミクスは年初から超大型の暗礁にぶつかった。
日本の昨年の貿易収支は11兆4745億円の赤字を記録した。貿易統計が公式に出され始めた1979年以降で最大の赤字だ。輸出大国の日本が貿易で3年連続赤字となったのは初めてだ。輸入が増えるスピードが輸出を圧倒したためだ。昨年の輸出額が1年前と比べ9.5%増える間に輸入額は15.0%増加した。菅義偉官房長官はこの日の会見で、「原子力発電所の稼動中断によりエネルギー輸入が増えた」と説明した。輸出実績もそれほど楽観的ではない。輸出額は3年ぶりに増加に転じたが、輸出量で見るとむしろ1年前より1.5%減った。