大学進学29%、青年失業は最低のスイス…韓国が学ぶべき点は?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.21 13:56
全経連は教育システムの差を最初に挙げた。一言いうと、実用的な職業教育(スイス)と、入試中心の進学教育(韓国)の差だということだ。スイスにはVET(Vocational Education Training)という職業学校教育プログラムがある。学生たちはこの学校に通いながら週あたり1~3日は企業で現場業務を行う。現在、約5万8000社の企業が約8万件の現場業務の機会を提供している。学歴による「ガラスの天井」がないという点も重要だ。スイスにはVET過程を履修した人々が、最高位職まで上がるケースがごく普通だ。世界的金融グループであるUBSの最高経営責任者(CEO)セルジオ・エルモッティ氏、カバンブランドのフライターグのモニカ・バルザCEOが代表的だ。
対外開放性も雇用創出に寄与している。全経連によればスイスは大学の博士課程の学生の67%、100大企業最高位職の45%が外国人というほど開放的だ。ここにVETなどから輩出された優秀な人材、低い税率、高い国家競争力などが結びついて2004年以降、毎年約30~50社の企業が本社をスイスに移転している。2009年現在、スイスに本社を置くグローバル企業は219社に達する。