米国と中国がシェールガス市場で決闘(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.14 13:12
13日にはフランス系大手石油会社のトータルが世界のエネルギー業界を驚かせた。「英国中東部リンカーンシャー地域のシェールガス開発に4800万ドルを投資する」という発表のためだった。英国に埋蔵されているシェールガスは7400億立方メートルほど。ロシア、ポーランド、フランス、デンマークに続く欧州5位の埋蔵量だ。採掘技術の限界と不透明な収益性、現地環境団体の反対のためこれまで英国でのシェールガス開発は大手エネルギー会社に避けられてきた。フィナンシャルタイムズはトータルの今回の決定について、「世界の大手石油会社が英国のシェールガス産業に参入した初めての事例」と伝えた。トータルはすでに米国、アルゼンチン、中国、オーストラリアなどですでにシェールガス開発に入っており、今回英国に領域を広げた。
ロイター通信は、「米国で起き始めたシェールガス革命が世界のエネルギー市場の地図を変えた」と分析した。昨年11月に米国の貿易収支赤字は342億5200万ドルと4年来の最低値を記録した。自国で採掘したシェールガスで天然ガス輸入分の相当部分を代替したためだった。もちろん米国の先例だけ見てシェールガスの成功を断言するにはまだ早いという指摘もある。シェールガスは岩石層に溶け込んでいるため採掘には高度な技術が必要で費用も多くかかる。シェールガスを経済性のある水準で生産する国は米国とカナダの2カ国にすぎないのはこのためだ。他の国ではシェールガスを採掘しても生産・流通コストを回収できないという話だ。2000年代に米国が開発に参入してからシェールガスの経済性をめぐる疑惑が消えない理由だ。