【社説】金正恩体制の脆弱性を表した張成沢処刑
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.14 10:27
北朝鮮が張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長を処刑した。北朝鮮は一昨日、特別軍事裁判を開き、張成沢に国家転覆陰謀罪を適用して死刑を宣告し、直ちに執行したと、朝鮮中央通信が昨日報じた。労働党政治局拡大会議で「反党・反革命宗派分子」という烙印を押され、現場で逮捕されてから4日目だ。米国政府が論評したように、北朝鮮政権は張成沢の速戦即決式処刑を通じて「極めて残虐(extreme brutality)」な素顔を見せた。恐怖が金氏王朝体制を支える形態であることを世界に確認させた。
張成沢の衝撃的な処刑は、金正恩(キム・ジョンウン)一人支配体制を固めるための意図とみられるが、逆説的に金正恩体制の脆弱性を傍証しているとみられる。「白頭血統」に対する挑戦は決して許されないということを確実に示さなければならないほど、金正恩唯一領導体制がまだ不安定な状態だと見なすことができる。これは北朝鮮が公開した判決文からも確認できる。判決文は、張成沢が内閣総理になった後、軍隊を動員して政変を起こし、最高権力を奪取しようとする陰謀を計画し、本人もこれを認めたと明らかにした。金正恩体制に不満を抱く勢力が党と軍、内閣にわたり広範囲に存在していることを傍証するものだ。