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【社説】ビザ免除でさらに近くなる韓国とロシア

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.14 11:51
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韓国が米国、中国、日本に先立ちロシアとビザ免除協定を締結した。経済協力開発機構(OECD)加盟国ではイスラエルとチリ、トルコに次いで4番目だ。きのう訪韓したロシアのプーチン大統領は朴槿恵(パク・クネ)大統領との首脳会談を終えた後、両国外相を通じて韓ロビザ免除協定に共同署名した。これにより早ければ来年1月1日から韓国とロシアの国民はビザなしで最長60日まで相手国に滞在できるようになる。年間約20万人にとどまっている両国間の人的交流が大幅に拡大し、観光、医療、教育、文化など多方面にわたり2国間のビジネスが活性化する起爆剤になるものと期待される。

1990年の国交正常化後に急速な増加を記録した韓ロ間の人的交流は2000年代に入り停滞していた。政治的・経済的にさまざま理由があるが、ビザが障害物として作用してきた側面も無視できない。所要時間も問題だが費用も決して簡単ではない。単数観光ビザを受けるのに通常1週間待たなければならず、費用も14万ウォンかかる。切迫した状況で申請当日にビザの発給を受ける場合には費用は20万ウォン以上に上がる。程度の差があるだけでロシア国民が韓国のビザを受ける時も同様だ。ビザの敷居により訪問を躊躇したり断念する人が多かった。ビザ免除で両国間の距離は画期的に縮まる見通しだ。

 
会談で両首脳は朴大統領が提案した「ユーラシアイニシアチブ」とロシアの「新東方政策」のシナジー効果を高めることに焦点を合わせた共同声明を採択した。南北とロシアの3角協力のモデル事業として韓国企業が北朝鮮とロシアが推進する羅津(ナジン)・ハサン物流協力事業の鉄道・港湾部門に参加する内容の了解覚書(MOU)も締結した。また、北極航路利用と極東地域港湾開発、韓半島縦断鉄道とシベリア横断鉄道間の協力に向けたMOU締結にも合意した。

韓ロ首脳の合意にもかかわらず、北朝鮮がそっぽを向けば3角協力は空念仏にすぎなくなる。3角協力は3カ国すべての経済的利益だけでなく韓半島と北東アジア平和にもつながる。北朝鮮の積極的参加を誘導することが宿題として残った。

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