【社説】韓日中が協力してスモッグ共同解決を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.07 08:45
愛国歌(韓国の国歌)にも出てくる「空闊」な韓国の秋空が最近、ソウルなどの首都圏では見られない日が多い。環境部などによると、2010-11年にそれぞれ11回、昨年3回だったこの地域のスモッグ発生が、今年に入って19回に増えた。これを受け、今年52年ぶりに最多のスモッグが発生した中国から原因物質が流れてくると疑われている。専門家は中国の大気汚染が増えたうえ、中国の汚染物質が気流に乗って韓半島に渡ってくる事例が頻繁になり、国内でも大気が停滞するなど、汚染悪化条件が重なったためだと原因を分析している。しかし中国は自国汚染物質の北東アジア拡散に根拠はないと一蹴する雰囲気だ。
ソウル大研究チームは2009-11年、空気の流れを逆追跡した結果、これを誘発する汚染物質のブラックカーボン(スス)が中国から北西風に乗って韓半島に流入することを確認した。研究チームが済州道高山里地域の750メートル上空でその濃度を測定したところ、風が大洋から吹く場合は1平方メートル当たり85ナノグラムだったが、北京側から吹く場合は500ナノグラムに増えた。3キロ上空では0ナノグラムから250ナノグラムに増加した。韓国のスモッグの原因の一部が中国にあることを科学的に立証する測定データだ。専門家は韓国国内の大気汚染のうち中国発のスモッグが占める比率を30-50%ほどと推定している。