【寄稿】日本の右傾化と韓国の対応
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.04 15:40
日本の保守右傾化で韓国が岐路に立っている。安倍晋三首相が率いる自民党政権の発足後、独島(ドクト、日本名・竹島)領有権の主張、閣僚の靖国神社参拝、日本軍慰安婦の歴史歪曲などで韓日関係は悪化した。さらに同盟国が攻撃を受けた場合に反撃する権利を行使できる集団的自衛権を導入する方針を決め、これを懸念する韓国と対立している。
こうした日本の国家主義的な旋回は「失われた20年」に対する国民の挫折感、中国の浮上に対する不安感、無気力症脱皮に対する強迫感などが複合的に作用したものとみられる。何よりも、2010年に世界第2の経済大国の地位を中国に明け渡したことに対する自尊心の傷が刺激を与えたようだ。
経済的には「アベノミクス」を通じて金融緩和と公共投資によるデフレ脱却を図っている。政治的には「積極的平和主義」を前面に出しながら戦後体制からの脱皮を強調している。安倍首相は9月、自衛隊幹部会議で「世界のパワーバランスがいま大きく変化している」と述べ、日本の主権に対する相次ぐ挑発に対応するために「積極的な役割を果たさなければ日本の平和を守ることはできない」と軍事力強化の意志を明らかにした。