【コラム】日本の集団的自衛権問題に消極的な韓国与野党
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.23 10:03
日本の集団的自衛権に関し、韓国の与野党は批判を受けて当然だろう。米国が日本の集団的自衛権を追認するのは、まさに「我々には青天の霹靂のような話」(セヌリ党の金栄宇議員)だ。ところが与野党はこの問題に積極性がない。セヌリ党は会議で懸念を表明し、論評も出したが、執拗な姿はない。民主党が激しく乗り出すと思われたが、教学社の教科書が日帝植民支配を美化したとして教育部を抗議訪問したのに比べると、強度は大きく落ちる。西海(黄海)北方限界線(NLL)や歴史教科書など過去の問題にあれほど敏感だった与野党が、未来にはなぜこれほど無関心なのか。
集団的自衛権は同盟国が攻撃を受ければ日本も反撃することができるというものだ。これが過去を反省しない日本の再武装につながればどうなるのか。
<1>韓国にとって北東アジア秩序の主軸は韓米軍事同盟だ。北朝鮮の挑発を防ぐ最も確実な装置が在韓米軍だ。「南侵=米国との全面戦争」となるため、北朝鮮が死を覚悟しない限り南侵は難しい。しかし北朝鮮は挑発意志がないというような無責任な話をするのはやめよう。挑発後の処理をする能力がないだけで、在韓米軍が抜ければ北朝鮮はいつでも挑発カードを持ち出し、韓国株式市場を焦土化させることが可能だ。このように重要なのが韓米同盟だが、米国が日本に免罪符を与えれば、韓米同盟は血の経験を共有した「情緒の同盟」から、利益を問う「実利の同盟」に格下げされる。日本の問題は同盟に対する信頼を揺さぶる。