【コラム】シリアは私たちの問題だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.06 15:07
私たちにとって深刻な問題は、オバマ大統領の優柔不断な態度で米国の信頼が大きく揺れることだ。阻止ラインを設定しておいたオバマ大統領は、シリアが阻止ラインを越えたにもかかわらず、国内外の世論を眺めながら効果的な報復時期を逃した。戦後の世界秩序、特にアジアと欧州の安定は、米国の防衛公約に対する同盟国の信頼を基礎に維持されてきた。その信頼がシリアで揺れている。韓国のように安保を米国の公約に頼る国には深刻な事態だ。
韓半島に及ぼす影響は直接的だ。北朝鮮の化学兵器保有量はシリアの2.5倍にのぼる。北朝鮮はシリアとともに、1992年に締結された国連化学兵器禁止条約(CWC)に署名しなかった4カ国の一つだ。核弾頭とは違い、化学兵器は野砲やロケットおよび航空機でも運搬される。北朝鮮はシリアにミサイルと化学兵器生産装備を支援してきた国だ。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記はシリアで決断をためらうオバマ大統領を見て、会心の笑みを浮かべるだろう。