ミャンマーも生活向上…韓国のセマウル運動、グローバル化(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.02 10:37
ヤンゴンから南東に40キロほど行ったタナッピン村にも変化が起きていた。いまだ上下水道施設がなく、豚などを育てる畜舎と家もしっかり分かれていない環境だった。だが村民たちは昨年、セマウル示範の村に指定され韓国政府から支援された3000万ウォン(約266万円)を活用して環境改善事業に乗り出した。進入路を舗装して村と農地の間にあった水路をつなぐ長さ42メートルの木橋を建設することに意見を集約した。1971年に韓国政府がセマウル運動を始めて全国3万3267の村にセメント335袋ずつを無償で提供した時、住民たちが自ら必要な事業を決めて推進したやり方と似ている。
韓国の資金支援を受けたが、労働力と一部の材料費はタナッピン住民らが提供した。住民たちは牛や農機具など3トンの重さに耐えられるように設計されたこの橋に「豊饒(ほうじょう)の橋」という名前を付けた。昨年5月に韓国でセマウル教育を受けたタナッピンセマウル指導者のイェ・カイン氏(41)は「以前は住民が自ら参加したことがほとんどなかったが、セマウル運動が普及して以降、住民の態度が積極的に変わった」と伝えた。