【中央時評】5つの韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.29 09:32
4番目は人間の尊厳・指標の領域だ。学生・成人・老人の自殺、尊属殺人、低出産、産業災害、交通事故死亡、軍内事故・死亡、老人貧困率は全てOECD加盟国内で最悪レベルだ。もちろん公共支出や海外公的開発援助、所得や性不平等指標もやはりOECD内で最も悪い水準だ。教会と宣教師派遣の数も世界最高水準だが、同時に海外での売春・買春、児童売春もやはりそうである。出生から死去に至る人生のすべての段階で、韓国の集合的な人間指標は、適切な言葉を探すのが難しいほどぞっとするようなものだ。私たちの共同体には今、世界最高レベルの経済指標と技術指標、世界最悪レベルの人間尊厳・人間指標が並存する。人類史上このような共同体は、韓国がほとんど唯一だ。
5番目は、分断の片方である北朝鮮の飢餓と貧困、抑圧と独裁、閉鎖と軍事主義の問題だ。北朝鮮の現実は明らかに反普遍的・反文明的な時代錯誤であり、世界の流れに逆らっているのは間違いない。韓国が世界に見せているもう一つの人間惨状である。