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仏コミュニケーション専門家「韓日対立は欧州人に理解できない…」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.06 11:38
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コミュニケーション分野の権威とされる仏国立科学研究センターコミュニケーション科学研究所のドミニク・ウォルトン所長が4日に訪韓した。韓国イメージコミュニケーション研究院が6日にソウル市内のホテルで開く「文化コミュニケーションフォーラムCCF2012」に参加し、「文化の世界化:韓国の役割?」という基調演説をする。

ウォルトン氏の著書『不通の時代のコミュニケーションを読む』が昨年4月に韓国語に翻訳されてから3度目の訪韓だ。コミュニケーション専門家らしく韓国の社会と文化に対する関心も高い。今回の訪問に合わせて出した『また別の世界化』では韓国に関する別途の章を設けた。20世紀の課題が情報の自由化だとすれば、21世紀は文化とコミュニケーションと情報がキーワードになる時代と話す彼と5日に会った。

 
――12月の大統領選挙を控えた韓国政界の話題のひとつもコミュニケーションだ。

「韓国や米国、日本の政治家すべてコミュニケーションを強調するが、真のコミュニケーションについてはよく知らないようだ。自身のメッセージを伝えることがコミュニケーションと考えるようだ。すべてのメディアを動員し大衆にメッセージを受け入れろというが大衆はこれを受け入れない。フランスもそうだった。サルコジ前大統領がどのような話をしても大衆は信じなかった。サルコジが嫌いで社会党を選択しただけで社会党に対する信頼度は高くない。急速に進む情報流通のスピードについていけないコミュニケーション遅滞問題は21世紀の世界的現象だ」

――韓国ではコミュニケーションがうまくできない要因として「歴史問題」がある。親日派清算問題、産業化発展過程に対する見方の違いなどだ。

「すべての国には歴史問題がある。フランスには『引き出しの中に死体を持っている』という格言がある。歴史問題はあるがそれを取り出して話したくないという意味だ。フランスの場合、過去に強大国だった時に植民地を持っていたが、それが誤りということをわかっているのであまり言及しない。人種差別も深刻だ。移民2・3世の不平等をめぐる問題が存在する。英国やドイツなど周辺国との歴史問題も複雑だ」

――歴史問題はできるだけ触れないのが解決法という意味か。

「問題を隠すことが解決にはならないだろう。文化多元主義と情報自由化で解決できると考える。文化の役割は重要だ。情報の世界化でも衝突が起きるのは他の文化に出会う時だ。衝突を減らすには各国の引き出しの中に何が入っているかを知るべきだが、それを知り理解するのには多くの時間がかかる。フランスがドイツや他の欧州諸国と協力する時、このうち利益を得る国がどこなのかを考えてみることも必要だろう」


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    2012.09.06 11:38
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    現代社会のコミュニケーション問題を30年余りにわたり研究してきた仏国立科学研究センターコミュニケーション科学研究所のドミニク・ウォルトン所長。
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