【社説】外憂より内患が心配だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.25 12:49
米国が量的緩和縮小を既定事実化しながらその影響が主要新興市場と開発途上国を強打している。量的緩和措置のため新興国に押し寄せてきた外国人投資資金が引き潮のように抜け出し株価と通貨価値が暴落するなど、金融・外国為替市場の混乱が深刻になっている。新興市場発の大規模な通貨危機の可能性まで懸念されるほどだ。
幸い韓国はこの混乱の渦から一歩退いている格好だ。金利と為替相場は比較的安定的で、一時的に落ちた株価も回復傾向を見せている。何より他の新興国から抜け出した外国人投資資金の一部が韓国に入ってきているという点は鼓舞的であるほどだ。これまで2度の金融危機を賢く克服した経験を持っている上に、外貨準備高と経常収支黒字、短期対外債務比率などが他の新興国と明確な違いを見せているためだ。通貨危機の可能性を占うことができる対外指標はすべて韓国経済の基礎体力(ファンダメンタルズ)が過去に比べ明確に改善されたことを示している。現在では新興国を襲撃している通貨危機の暗雲が韓国まで押し寄せる可能性は極めて小さく、むしろ今回の危機を他の新興経済圏と差別化できる機会にできるとみられる。