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ブランド品店「半月間に売れたのはハンドバッグ1個」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.19 16:57
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18日午後1時、ソウルAデパートの高級ブランド品売り場。日曜日の午後だが、人は少なく静かだ。あるブランド店の前に3、4歳ほどの娘を連れてきた若い父親がいた。ショーウィンドーの前で写真を撮っていた父親は結局、売り場には入らず、娘の手を握って歩いて行った。

午後2時、Cブランド50%割引特設コーナー。イベント商品が並ぶコーナーに職員4人が配置されているが、客は記者だけだった。職員2人が近づいてきて試着を勧めた。

 
午後2時30分、Dブランド売り場。1時間ほど近くで見ていたが、出入りする客はいない。売り場の職員は「午前10時30分にオープンしたが、今まで売り場に入ってきた客は一人もいない」と話した。また「昨日、2週間ぶりに200万ウォン台のハンドバッグ1個が売れた」とし「売り上げが落ちてみんな心配している」と語った。

デパートの高級ブランド品売り場が苦戦している。中産層も、富裕層もブランド品売り場に入ってこない。Aデパートの上位1%VIP顧客の今年4-6月期のブランド品消費は前年同期比で25.3%減った。高級家電製品の売上高も26%減少した。不況による消費委縮の雰囲気の中で、他人の目につくブランドの衣服や最高級家電などの購入に慎重になっているということだ。

デパートVIP顧客のショッピングに付き添って案内する「パーソナルショッパー」も周囲の目を気にする富裕層の姿を伝えた。Eデパートのパーソナルショッパーは「以前のように宝石など高価品を見ながらも、『今の雰囲気でこういうのを買ってもよいのだろうか』と言いながら購入を控えた」と話した。

Fデパートのパーソナルショッパーは「あらかじめカカオトークなどで新製品の写真をスマートフォンで受けた後、気に入る製品があれば売り場に出てくるなど、デパートの出入り自体を控える雰囲気」と話した。

ある電子会社は1500万ウォン(130万円)の有機発光ダイオード(OLED)テレビの価格を、発売1カ月ほどで990万ウォンに引き下げた。障壁を低めるためという名目だったが、流通業界では売れていないためだと分析している。Aデパートの関係者は「政府の高強度の税務調査など、富裕層がお金を使いにくい雰囲気がある」と話した。

一方、VIP顧客の食品消費は15.2%増えた。富裕層が目につきやすいブランド品の代わりに、負担が少ない食品などに目を向けたということだ。Fデパートのパーソナルショッパーは「以前はほとんどファッションブランド品の問い合わせだったが、最近は100グラムで1万5000ウォンの高級塩や数十万ウォンの芳香剤のように“個人的に楽しむブランド品”の問い合わせが20-30%を占める」と話した。

世宗大流通産業学科のチョン・テユ教授は「景気が悪化すれば余裕がある人も罪を犯しているようでお金を使えなくなる雰囲気に流れやすい」とし「高所得層が消費してこそ景気が活性化するという雰囲気を作らなければ、結局、海外に行って消費することになり、経済に悪影響を及ぼす」と話した。

現代経済研究院のキム・チャング研究委員は「需要不振が続き、国内経済はデフレの入り口に立っている」とし「住宅取引の正常化、投資需要拡充のための規制緩和などでデフレの悪循環を防ぐ必要がある」と提案した。

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