中国のスーパーパワーは誰も防げず…東アジアの利益めぐる米国との争奪戦は不可避(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.16 16:19
国際外交学界が関心を持つ本1冊が先月、中国で出版された。閻学通・清華大国際関係研究院長(61)の『歴史の慣性(歴史的慣性)』だ。10年後の国際関係の変化を予測・分析したものだが、結論は米国と中国の2強体制が構築されるということだ。新華社通信や環球時報など中国メディアはもちろん、インターナショナルヘラルドトリビューンまでがその内容の破格性に関心を表した。夏の休暇中にもかかわらず研究室を空けない閻学通院長に会った。
--10年後、米国と中国の2強体制が構築されると主張している。中国の国力を量的にのみ評価したのでは。
「冷戦時代、ソ連は国内総生産(GDP)、ミサイル、衛星などすべての面で米国の相手にならなかった。それでもソ連はスーパーパワーだった。米国と同等な国力を備えた国家がスーパーパワーになるという概念は間違いだ(閻学通院長は『歴史の慣性』で総合国力を政治実力X(軍事力+経済力+文化力)という等式で解いた)。総合国力が米国の50%程度になれば、2強体制を構築することができると考える。国際問題の専門家はほとんど多極体制を予想している。しかし客観的に見ると、10年後に中国を除いた日本、ロシア、フランス、英国、インド、ブラジルのどの国も規模と質的な側面で米国の半分に近接できない。しかし中国のGDPはすでに米国の半分だ」