「中国の成金無礼、耐えられない」…眉ひそめる地球村(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.12 16:27
5月にシンガポールのある交差路で交通事故が発生した。赤いレーシング用フェラーリ車を運転していた31歳の若者が停止信号などを無視して疾走し、反対側のタクシーと正面衝突した。もちろんタクシー運転手は信号を守った。この事故で3人が現場で亡くなった。フェラーリの運転者はシンガポールに投資移民で来て1年にもならない中国人のお金持ちであった。事故を起こしたフェラーリの価格は900万中国元。公衆の秩序を厳格に守るシンガポール人に当時の事故は衝撃だった。市民は「中国人は出ていけ」として街頭デモを行った。ストレートタイムズなどの現地新聞も事故のニュースを伝えて中国移民者の「市民意識の欠乏」を批判した。
シンガポール経済発展局はさらに強硬で、当時投資移民手続中だった中国人1000人余りの全員のビザ発行を拒否した。同時に今後、投資移民申請者の中に不動産開発や鉱山開発の経歴がある場合、移民を禁止するという措置を取った。中国での鉱山開発者は成金の象徴として通じる。中国のお金持ちを受け入れれば個人あたり最低250万シンガポールドルの投資を受けるが、シンガポール政府は「お金」よりも「先進市民意識」の保護がもっと重要だという判断をしたのだ。中国の華僑専門家である庄国土氏によれば、最近10年間にシンガポールに移住した中国人は50万~60万人と推算されている。彼らはシンガポール人口の10~20%に該当し、海外移民者の中で最も多い。