「がんです」 診断に恐怖を感じた20代女、日本で検査していたら…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.01 13:12
会社員のパクさん(29、女性)は2年前、甲状腺半切除術を受けた。甲状腺の右側を切除したのだ。パクさんは健康診断の超音波検査で、右側の甲状腺に0.7センチの腫ようが見つかった。病院は腫ようが悪性かどうか検査した。結果は良くなく、パクさんは手術を受けることになった。パクさんは「がんという言葉からくる恐怖が非常に大きかった。手術は選択ではなく、受け入れるしかない運命だと考えた」と語った。
しかしパクさんが日本で診断を受けていれば状況は変わっていたはずだ。日本では甲状腺の腫ようが1センチを超えなければ検査・処置をしないことを原則としている。韓国の基準(0.5センチ)とは差がある。手術をせずに見守っても生命に支障をきたさないという理由からだ。
生体組織の中で細胞が非正常的に増殖し、悪性腫ようを起こす病気。「がん(cancer)」に関する辞書の定義だ。この定義なら、悪性腫ようを招く潜在性があればがんに含まれる。しかしこの範囲が過度に広いうえ、基準があいまいであるため、患者に不必要な恐怖を抱かせ、医師の過剰診断と過剰治療を招いている、という報告書が出てきた。米国国立がん研究所(NCI)の研究チームが作成したものだ。NCIはがんの治療・研究の標準を提示する権威ある機関。