【コラム】国際社会のホットイシュー・スノーデン…彼は英雄か、反逆者か(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.23 14:39
NSAはテロの脅威から国の安全と国民の生命を保護するための避けられない選択だと主張している。NSAが特権を乱用して個人のプライバシーを侵害することは決してないため、安心してほしいという言葉も伝えている。しかしその言葉をそのまま信じるには、監視の範囲と規模があまりにも広く大きい。必要な情報だけを制限的に収集するのではなく、あらゆる通信情報を丸ごと受け、すべて保存して見る現行の方式は明らかに問題がありそうだ。その気になればいくらでも別の用途に悪用できる。歴史上こうした事例は多かった。
牽制と均衡の原理がきちんと作動しないのも問題だ。NSAは上院情報委員会に報告することになっているが、国家機密という理由で形式的な報告にとどまっていた。盗聴に必要な令状を審査する裁判所も同じだ。2008-12年にNSAが関連裁判所に申請した8591件の令状のうち棄却されたのはわずか2件にすぎない。