【コラム】安保を脅かす対北朝鮮情報の失敗(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.13 16:42
28歳の北朝鮮指導者の金正恩(キム・ジョンウン)は今ごろ、会心の笑みを浮かべているはずだ。側近と「銀河3号」ロケット発射の成功を祝いながら大笑いしているかもしれない。意表を突いて発射したロケット1発で、金正恩は全世界を騒然とさせた。ソウルから東京、ワシントンから北京、ニューヨークからモスクワまで、すべて大慌てで動いている。
特に韓国政府がそうだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と軍、情報当局はまともに不意打ちを食らった。誤報を出した報道機関も同じだ。昨日朝、韓国メディアは北朝鮮が発射台に設置したロケットを解体して修理中だと一斉に報道した。政府当局者が「ロケット組み立てに使ったクレーンを動員して3段目のロケットから解体する姿をとらえた」と報道機関に流したからだ。年内の発射は難しそうだと伝えた新聞もあった。ところが北朝鮮は何ともなかったかのように昨日朝、ロケットを発射し、「光明星3号」衛星を見せつけるように軌道に乗せた。