【コラム】多重外交時代の6次方程式=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.15 17:18
朴槿恵(パク・クネ)大統領がオバマ大統領との韓米首脳会談、習近平国家主席との韓中首脳会談を成功させ、新政権の外交活動はひとまず無難に出発した。朴槿恵政権発足前後に見られた北朝鮮の緊張を高める動きで、一時は韓半島の空に暗雲が垂れ込んだが、ワシントンと北京で3人の首脳が見せた笑みと余裕は、軍事的な脅威よりも外交的な努力が国際関係を左右するという状況の論理を反映していた。
このように新政権の外交努力は順調にスタートしたが、前途は遠くて険しい。来週の参議院選挙が終われば日本の政治と外交はより安定したペースを取り戻す見込みで、朴大統領と安倍晋三首相は感情よりも理性が左右する韓日関係の発展の方向をともに模索することになるだろう。簡単に解消できない韓日間の歴史認識の隔たりを何とか狭めていくべきだという歴史的な課題に直面した両国の国民が、方向感覚を一致させるためには、賢明な政治リーダーシップの役割がカギといえる。一方、この秋にロシアで開かれる主要20カ国・地域(G20)会議の前後に、朴大統領はプーチン大統領と韓露首脳会談をする見込みだ。韓半島と国境を挟み、19世紀末から韓国の現代史に大きな足跡を残してきたロシアが、21世紀の韓半島の未来に及ぼす潜在的な影響力は非常に大きい。その影響力をどう韓露両国の持続的な発展だけでなく、韓半島問題の解決に結びつけるかという大きな課題が、両首脳の会談を待っている。