【中央時評】コネ重視、韓国が日本より深刻(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.02 17:28
集団に対する忠誠を過度に強調する社会は量的成長を遂げるのには大きく役立つかもしれないが、革新と創意による質的成長を図るにはあまり役立たない。“ミスター円”としてよく知られる榊原英資元大蔵省財務官は03年にブルッキングス研究所から出版した著書で、日本経済は10%だけが自由市場経済で、残り90%は社会主義経済と批判したことがある。系列会社や協会を通じた談合で保護と参入障壁を築き、市場での公正な競争を防いでいるためだという。そしてこのような談合主義、特に政府官僚と各種協会、自民党の結束に代表される鉄の三角構造で、トヨタ・ソニーのような世界競争に露出した約10%を除いた大半の日本経済は暗黙的な談合構造で“分け合い”に安住し、日本が90年代以降、これ以上資本・労働の増加に依存できなくなると、すぐに「失われた10年」を迎えることになったということだ。
こうした談合に頼り、これを維持するために各種会合に顔を出し、忙しく動き回る日本社会は、知識と創造力の面では相変わらず西欧先進国に遅れをとる状況が続いている。ところが今日の韓国社会は日本社会に劣らず、いや、それ以上の談合的会合を重視する文化と社会構造を持っている。