オークションの発達で日本では中古車の偽装がない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.02 10:57
私は中古車だ。新車に比べ冷遇されているが、知ってみると私の人気は新車より良い。昨年の新車販売台数は141万台、中古車販売は322万台だ。2008年の金融危機以後に人気がどんどん高まった。しかし恥ずかしい点もある。ドライバーは私を買いながらも私を信じられない。私の身元情報があまりにも不透明なためだ。昨年韓国消費者院に寄せられた中古車被害相談は1万件を超える。被害内容はこのような形だ。18万キロメートル走った車だとして買ったのに実際の走行距離は34万キロメートル以上だったというものだ。車を売った売買業者は自分は知らないという。恥ずかしい。不良品を売っても消費者はまったくわからないおそるべき“レモン市場”だ。
変える方法はないだろうか。隣国の日本に解決法があると聞いた。先月20日、日本に飛んだ。東京から1時間30分ほど走って到着した千葉県野田市の自動車オークション会場「USS東京」の前で口をあんぐりと開けた。東京ドームの12倍という56万平方メートルの敷地には、私の同僚である中古車が果てしなく並んでいた。オークション会場の建物は大型マートのようだった。1000人余りが同時に食事できる食堂、車両売買・登録を一度に処理する支援施設…。建物2階には2568人が同時にオークションに参加できる「ツインオークション会場」が並んでいる。オークション会場に入った時ちょうど人気の同僚であるホンダ「シビック」2006年型のオークションが始まった。オークション開始価格は38万円。人気車両が出てくるとすぐにオークションに参加した仲介人が机に置かれた青いボタンを押しまくった。オークション価格はすぐ100万円を超えた。走行距離が4万キロメートル余りと相対的に少ないのが人気を加えた。この車は1分もかからずに120万円で落札された。このように取り引きされる車はこのオークション会場だけで年間61万台余りに達する。オークション会場を訪れたある中古車販売業者は、「多様な種類の車が1カ所に集まりお客が求める車を速やかに探すことができるのでよく来る」と話した。