【社説】朴大統領の成功的な訪米・訪中…しかし祝杯をあげるのは早い
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.01 11:37
朴槿恵(パク・クネ)大統領が4日間の中国訪問を終えて昨日帰国した。米国に続き中国訪問も成功裏に終えることによって朴槿恵政権は、対米・対中外交の初めのボタンを無難にうまくかけたと見る。オバマ米大統領とは“韓米同盟60周年共同宣言”を採択することによって韓米同盟の未来ビジョンを深化、発展させた。中国の習近平国家主席とは“韓中未来ビジョン共同声明”を通じて戦略的協力パートナー関係を充実させる制度的枠組みをつくった。書簡や電報交換、特使派遣、電話会談など多様な方法で両首脳が緊密に疎通することにしたのは韓中の戦略的協力を強化する歴史的意味がある。成果は生かしつつ、残された課題の解決に外交力を集めなければならない。手厚い歓待に酔いしれて祝杯をあげている時ではない。
5月の訪米と今回の訪中を通じて、北核問題についてのワシントンと北京の微妙な温度差が確認された。北朝鮮の核を容認できないということに米国と原則的立場を共にしながらも中国は、韓中共同声明で“北核不用”の代わりに“韓半島非核化”という表現に固執した。北朝鮮を刺激しないという配慮でもあるが米国への牽制の意図が含まれている。各種核戦力を動員して韓半島で合同軍事訓練をしている米国に対する中国の不満が反映されたものと見られる。