【コラム】『星の王子さま』が朴槿恵・習近平にささやく(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.24 15:41
逆に準備が不十分な首脳会談は失敗するものだ。2001年3月に金大中(キム・デジュン)大統領と就任したばかりのジョージ・W・ブッシュ大統領の韓米首脳会談がそうだった。金大統領はブッシュに太陽政策の重要さを一日も早く知らせたいという思いが強かった。ブッシュの性格も把握しないまま教え諭そうとした。金大統領は「金正日(キム・ジョンイル)も話せば分かる人なので対話をしなければいけないと力説した。するとブッシュは「国民を餓死させる金正日は悪い人間だ」と耳も傾けなかった。金大統領の怒りの表情を見せ、首脳会談は大惨事に終わった。結局、外交部内の最高の米国通とされる潘基文(バン・ギムン)当時次官が涙をのんで服を脱ぐことになった。
韓中首脳会談まであと3日だ。あまり残っていないが、実務陣は最後まで表現一つひとつに気をつけなければならない。穏やかだといわれる習主席だが、国益がかかる問題では驚くほど強硬になる。2009年のメキシコ訪問当時に華僑と会った席で、習主席は普段のイメージとは全く違う激しい表現を使って世界を驚かせた。中国の人権問題に対する西側の非難を念頭に置いて、「満腹ですることがない外国人が中国の欠点についてあれこれ言い立てる」と吐いた。