【コラム】米中新時代の開幕(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.11 13:09
米中関係の新たな様式を見せたサニーランド会合で両首脳が最も多くの時間を割いたのは北朝鮮問題だった。習近平が準備して行ったマオタイ酒で乾杯をした夕食時の最大の話題も北朝鮮だった。会談を終えた後の会見でホワイトハウスのドニロン補佐官(国家安全保障担当)は、「米中は北朝鮮の核保有を認めず、北朝鮮は核を放棄すべきで、北朝鮮の非核化を実現するために緊密に協力することにした」と明らかにした。また、「北朝鮮に対する両首脳の共感は米中協力を強化するカギになるだろう」と話した。今後米中関係が新しい大国関係に進めるかを判断する試金石が北朝鮮問題という意味だ。北朝鮮としてはぞっとする話だ。
しかし北朝鮮に対する中国の見方が完全に変わったとみるにはまだ早い。緩衝地帯として北朝鮮の存在が依然として中国の国益にプラスだと判断している可能性が大きい。北朝鮮を過度に圧迫して体制自体が揺らぐ状況は望んでいないとみるのが常識に合致する。核問題と関連し中国が北朝鮮の手をひねっても一定の限界を持つほかないだろう。こうした点まで米中首脳間で率直な意見交換が行われたのかは公開されない以上わからない。北朝鮮の核を容認できないという米中首脳の一致した立場が今後どのような行動で具体化するのかを見ながら判断する問題だ。