北朝鮮の金聖恵、対南融和策のメッセンジャー?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.10 11:37
南北閣僚級会談のための実務会談が行われた9日午前9時43分の板門店(パンムンジョム)。北側の板門閣の前に黒のベンツE240が止まり、女性が車から降りた。左胸に金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)のバッジを付けた青緑色のスーツに、先が尖った最新流行の「ポインティ・トゥー(pointy toes)」の靴が印象的だった。彼女はすぐに高さ20センチの軍事境界線(MDL)のコンクリート境界石を越え、南側へ向かった。
金聖恵(キム・ソンヘ)祖国平和統一委員会部長(47)。北朝鮮が実務会談の団長(南側は千海成首席代表)として40代の女性部長を送ったのだ。金聖恵部長は会談場の平和の家に入ると、韓国側の千海成(チョン・ヘソン)首席代表(48、統一部政策室長)らに笑顔であいさつをした。会談テーブルに座った千首席代表が「暑い天気の中、大変だったでしょう」と話すと、「数年ぶりに開かれる会談なので、暑い天気も寒い天気もそれほど気になりません」と答えた。