韓国、低成長に規制強化重なり雇用萎縮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.22 13:15
韓国GMは最近、奇妙な監査報告書を出した。この会社は昨年、史上最大の売上高(15兆9426億ウォン、約1兆4157億円)を記録した。しかし営業利益は赤字(マイナス3402億ウォン、約302億円)だった。労働組合が起こした賃金関連訴訟での敗訴に備え3700億ウォン(約328億円)超の非常用の資金を積まなければならなかったためだ。これがなければ韓国GMは黒字を出すことができた。世界で165の工場を運営するGM本社の立場としては、こんなところで仕事をより増やす理由がない。それだけに雇用も増えにくい。2月に訪韓したGMのティム・リー海外事業総括社長は「韓国のリスク要因はウォン高傾向、金属労組、労働法」と話した。
円安(韓国ウォン高)は外部での韓国経済の位置づけを狭め、高コストの労働構造は韓国経済の長患いの病を助長している。韓国は景気がとても悪かった2011年、2012年にも40万件を超える雇用をつくった。しかし今年は追加補正予算を執行しても、新しくできる雇用が29万件に過ぎないというのが政府の見通しだ。雇用を生み出す主体の企業が、その余力がなかったり躊躇(ちゅうちょ)したりするためだ。円安にともなう輸出競争力の弱体化、世界的景気低迷にともなう企業実績不振により、追加雇用の余力がギリギリになってしまったことが一番の理由だ。韓国経営者総協会(経総)の21日の発表によれば、2011年だけでも平均12.2%だった韓国内企業の売上高の増加は昨年、第2四半期以降は5%台と大きく下落した。