【中央時評】米国はなぜ北核対応に失敗したのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.08 17:42
次に「集団思考(group thinking)の罠」も米国の対北朝鮮政策の失敗に大きく作用した。相手に関する情報を分析・評価し、望ましい外交安保政策を樹立するうえで必須となる徳性の一つが、画一的思考の排除を通じた多様な見解の受け入れだ。しかし北朝鮮に対しては、硬直した集団思考が米国の政策決定過程を支配してきた。「北朝鮮の核問題の本質は体制の性格にあるため、北朝鮮は決して核を放棄しないだろう」「罪と罰の原則に基づく強力な報復だけが代案」「非核化なしに平和体制や関係正常化はない」。こうした観点がワシントンの主流思考として定着し、反論や異なる意見は立つ瀬を失った。
こうしたことが繰り返され、「北朝鮮の考えを把握してこそ代案を準備できる」という見解を持った地域専門家は中心から追い出された。その代わり北朝鮮をよく知らない米国外交政策専門家と大量破壊兵器拡散専門家が声を高めて世論を主導した。結局、未熟な一般論が状況を悪化させたのだ。