【中央時評】米国はなぜ北核対応に失敗したのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.08 17:41
久しぶりに会った米国人専門家の間で焦眉の関心事は韓半島の軍事緊張だった。ニューヨークのコロンビア大で講演をし、ワシントンのウッドローウィルソンセンターで韓米関係関連会議に出席する間、米国の専門家は「韓国で戦争が起きるのではないのか」という懸念を隠さなかった。北朝鮮に対して相対的に冷静な見解を維持してきた専門家たちさえも、今では「他の代案がないので北朝鮮に手を打たなければならないのでは」というあきらめ混じりの感情を吐露した。対北朝鮮包容も制裁も失敗したため、最悪のシナリオに備えて最後の決断を下すべき時がきたという雰囲気だった。
「最後の決断」を簡単に口にする彼らを見ながら、恨めしさと懸念を抱いた。太平洋を挟んだ彼らはそう言えても、結局、戦争という惨禍の当事者となる私たちは立場が違う。しかし米軍の原子力潜水艦と戦略爆撃機が韓半島に展開され、北朝鮮が「戦争状態」を宣言した局面を見ると、最悪のシナリオを考えないわけにはいかないのも事実だ。