【中央時評】朴槿恵大統領は創意的だろうか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.03 11:35
3Mには「ブートレギング」という独特のルールがある。禁酒法時代に長靴の中に酒瓶を隠して持ち歩いた不法行為をまねた規則だ。この会社のすべての社員は勤務時間の15%を自分の好きなように研究することができる。上司に報告したり許可を受ける必要もない。上から中止しろと指示された研究まで秘密裏に進めることができる。失敗を推奨するものの、失敗の経験は必ず共有するように制度化したのだ。
このところ創造経済と創意教育をめぐる話が多い。青瓦台(チョンワデ、大統領府)担当首席秘書官と未来創造部長官もその概念が何か煮え切らずセヌリ党に非難された。別の見方をすれば当然のことだ。創意性自体が「役に立つ新しい何かを開発する」というあいまいな概念であるためだ。キム・ウシク元延世(ヨンセ)大学総長はこのように話した。「創意性教育を受けた後に『もう創意性が何か感覚をつかんだ』とすれば何か間違っている。『創意性が何かますますわからなくなった』という反応が出てきてこそまともな教育を受けたものだ」。