【社説】「財政の崖」よりも率直な告白が先だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.30 13:27
趙源東(チョ・ウォンドン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)経済首席と李錫駿(イ・ソクジュン)企画財政部第2次官が昨日、「このままいけば下半期に“財政の崖”に直面するかもしれない」とし「12兆ウォン(約1兆円)+アルファ」の追加予算編成を既定事実化した。その財源を赤字国債の発行で調達するという考えも明確にした。振り返ってみると、政府が今年の成長率予測値を2.3%に大きく下方修正したのも、青瓦台経済首席が異例の実名ブリーフィングをしたのも、赤字国債発行のための名分づくりではないかと疑われる。青瓦台が「李明博(イ・ミョンバク)政権が財政の均衡を無理に合わせようとしたのが問題」と追加予算の原因を述べたのも、責任の所在をごまかそうとするものではないかと思われる。
赤字国債の発行で税収の穴を埋め、景気を浮揚させるのは、非常に容易なことだ。このために「財政の崖」を云々しながら国民を衝撃と恐怖に追い込むのは正当でない。私たちはその間、追加予算が避けられないと主張し続けてきた。もちろん国家財政法上、追加予算を編成するための2四半期連続マイナス成長、天災地変、大量失業に直面した危機状況ではない。しかし7四半期連続「ゼロ成長」から抜け出し、増えた福祉費用をカバーするためには、追加予算編成のほかに代案がないからだ。しかし国内総生産(GDP)比で1%を超える史上2番目の規模の赤字国債を発行するのなら、政府はその後の解決法も出さなければならない。今後、財政健全性をどう回復させるのか青写真を提示する必要がある。