【グローバルアイ】日本の“王毅注意報”が韓国に示唆すること
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.23 10:09
北京に駐在する日本のある中国政治学博士が最近、私的な席で「日本外交関係者に王毅注意報が出た」という話をした。中国の代表的な日本通である王毅が外相になったため、両国関係は「一路順風」という一般的な推論に対する逆説だ。注意報の背景として紹介したいくつかの事例が興味深い。
王毅の駐日大使(04-07)時代、日本のある報道機関の社長と夕食をする席があった。大使と社長、そして両側にそれぞれ秘書1人、通訳の計5人が出席した。夕食が始まると、社長秘書が手帳を取り出し、対話の内容を書き始めた。日本特有の記録文化と見ることもできる。ところが王毅はそれが気に障った。それでも直接的には言わなかった。ちょうど王毅の秘書も手帳を取り出し、対話の内容を書き始めた。その時、王毅が自分の秘書に静かに伝えた。「くつろいでよい席だ。記録する必要ない」。すると、社長の秘書も手帳をたたんだ。このため日本は王毅が相手を自ら退かせる「説伏の外交術」に卓越していると認めている。尖閣諸島(中国名・釣魚島)紛争をめぐる外交折衝戦で、王毅がどんな戦術を駆使するかは予想するのは難しい。王毅の潜在力はこれで終わらない。