【コラム】閉じられた社会、韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.03.11 15:06
未来創造科学部初代長官候補であった金鍾勲(キム・ジョンフン)前米ベル研究所長が4日に辞退し、その翌日韓国を離れた。複雑な事情があったにせよ突然韓国を後にした金候補が名残惜しい。難しくとも検証の高い波を越えて私たちの社会に新鮮なビジョンを提示してくれることを期待していたからだ。単に情報通信技術(ICT)の融合といった懸案だけではない。急速に多文化・多人種化しているのに血統・愛国心・国家主義などから依然として抜け出せずにいる私たちの社会の現実を共に悩む機会が消えてしまうのだ。
金候補が直面した最も大きい質問は“アイデンティティ”だった。言い換えれば、金候補者に「あなたは誰なのか、どこの国の人なのか」を明らかにしろと要求したわけだ。