【コラム】日本の原作と比較した韓国ドラマ『その冬、風が吹く』
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.03 16:54
つまらないことではあると思いながら、つい原作と比較してしまう。最近話題になっているSBS(ソウル放送)のドラマ『その冬、風が吹く』(以下、『その冬』)のことだ。原作は2002年に日本のTBSで放映されたドラマ『愛なんかいらねえよ、夏』。
ホストとして生きていた1人の男が、金目当てに視覚障がい者の資産家の娘の兄になりすますし、そうこうしているうちにその女性と恋に落ちるという物語だ。特有の寂しげな雰囲気や俳優らの熱演で、日本ドラマファンの間で伝説のように語り継がれている作品だ。
第6話までの『その冬』を見て、罪囚服を着せても刑務所をランウエーに変えてしまうほどの俳優チョ・インソンが出演しているのに、どうして韓国版に心が動かないのか頭をひねった。見つけ出した答えは「熱すぎるから」だ。原作で忘れられないのは、妹と祭りに行って意図的に妹を窮地に追い込む偽りの兄が吐き出すセリフだ。