ＬＧ電子もこの日、曲がった画面の曲面ＯＬＥＤテレビ（ＥＡ９８００）を公開した。世界初の３Ｄ曲面ＯＬＥＤテレビ３台を展示し、次世代テレビ市場を先占する意志を見せた。この製品は視聴者の目から画面の中心部と側面までの距離を等しくし、画面歪曲と「外郭部認知度減少現象」を最小化していると、ＬＧ電子は説明した。「外郭部認知度減少現象」とは、視野角の端が中心部より相対的に認知度が落ちる現象で、映画館の前の席に座るほど画面両側がかすんで見えるのと同じ原理だ。

ＬＧ電子は実際、展示場に曲面ＯＬＥＤテレビ３台を並べて展示し、大型映画館のような曲面効果を極大化した。特にＬＧのシネマ３Ｄ機能で画面没入感を高めた。

画面との一体感を生かしたクリスタル素材スタンドは、視聴時にテレビ画面を除いた要素を視覚的に除外して没入感を極大化し、曲面画面の効果をさらに高め、あたかもテレビが宙に浮いているような感じを演出するというのが、ＬＧ電子の説明だ。

ＬＧ電子のクォン・ヒウォンＨＥ本部長は「今回のＯＬＥＤテレビは完ぺきな画質に、想像できなかった革新的なデザインが加味された、これまでのすべてのディスプレーを上回る製品」とし「夢の画質を具現するＯＬＥＤテレビで、次世代高画質テレビ市場を確実にリードするだろう」と述べた。

一方、サムスンとＬＧが現場で曲面ＯＬＥＤテレビをＣＥＳ現場で公開すると、ソニーやパナソニックなど日本企業は完全に意表を突かれたという反応を見せている。日本企業は今年のＣＥＳで、ＨＤより画質が４倍優れたＵＨＤ　ＯＬＥＤテレビを公開し、サムスンとＬＧに奪われたテレビ市場の主導権を取り戻すという覚悟を見せていた。しかしサムスンとＬＧが行事開幕戦として開かれるプレスカンファレンスでも秘密にしたまま、現場で曲面ＯＬＥＤテレビをサプライズ公開し、日本企業の追撃をかわしたからだ。


＜ＣＥＳ＞韓国勢、曲面ＯＬＥＤテレビで市場での存在感を強力アピール（１）