【コラム】ガラパゴスの雁“日本”=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.01.08 11:01
雁の飛行は驚異的だ。えさを求めてリーダーを中心にV字隊形を描いて4万キロメートルを飛行する。先頭に立ったリーダーの羽ばたきは揚力を作り後についてくる雁が力をあまり入れずに飛べるようにしてくれる。彼らは飛んでいる間は絶えず鳴き声を出す。一種の応援だ。
ちょうどこの雁の飛行に例えて東アジアの経済発展を説明する理論がある。赤松要の「雁行形態論」だ。先頭を飛ぶ日本とその日本の成長パターンを踏襲しながら時差を置いて後を追うアジア各国の姿が雁の編隊飛行と似ているからだ。日本から“4頭の竜”(韓国・シンガポール・台湾・香港)に、続いて東南アジアと中国東部沿岸地方など安い労働力を持つ地域に色々な産業が段階を踏んで移転した。この理論は、後進国は先進国の成長パターンを追従するという一般論にすぎないが日本人には特別な感じを与えた。雁編隊の先頭である日本こそアジアの先駆者であり先頭走者という自負心の話だ。