【取材日記】日本家電業界没落の教訓(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.05 08:33
変身へのあがきもあった。パナソニックは2010年、“経営の神様”と呼ばれた創業者・松下幸之助の「松下」ブランドを捨てた。その代わりに海外向けブランドのパナソニックに社名を変更した。創業者の名前が入った暖簾を捨てたのは、死を覚悟した「背水の陣」だった。しかし遅すぎた。津賀一宏パナソニック社長はブランドパワーの弱化を認めた。
日本家電業界の没落は日本国内工場の相次ぐ閉鎖で表れた。シャープの亀山工場とパナソニックの尼崎・茂原工場などが閉鎖された。道を整備し、税金を免除して工場を誘致した地方自治体は虚脱感を感じている。職員は職場を離れ、周辺の商店街は人が少ない。