【社説】国民年金改革、私たちの世代が解決すべき課題=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.26 17:27
国民年金に対する国民の関心が大きい。 各種の財テク相談で共通して勧めている必須の老後対策は、国民年金を最後まで守れということだ。 その間、保険料納付を延ばしてきた地域加入者と主婦の加入も増加しているという。 1988年に国民年金が初めて導入された当時443万人だった加入者が、今では地域・職場の加入者を合わせて2005万人に増えている。 国民年金がその言葉通り、すべての国民が老後に依存する手段となったのだ。 しかしこれほど人気がある国民年金が、実は将来に韓国福祉制度の根幹を崩壊させる時限爆弾になる可能性があるという点は看過されている。
国民年金が抱える構造的な問題点は大きく2つある。 一つは現在の保険料率と年金支給構造を変えなければ、年金制度を維持できないという点だ。 08年の財政推計によると、2060年には年金基金の財源が完全に枯渇する。 年金を支給するお金がなくなるということだ。 しかしこれさえも楽観的な見方だという指摘が多い。 国会予算政策処は年金財政の枯渇時点を2053年と推定し、パク・ユソン高麗大教授は2049年には年金の財源が底を突くと予想した。 今から国民年金に加入する若い世代は老後に受ける年金が一銭もない状況になるかもしれない。 その時期がわずか約40年先に迫っているのだ。