大地震予知失敗のイタリア科学者6人に実刑判決…世界科学界が強く反発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.24 14:20
科学は天災地変をどれほど正確に予測できるのか。また科学者の責任はどこまであるのか。 イタリアの裁判所が大地震を予知できなかったという理由で、世界的な地震学者らに実刑判決を出し、世界科学界が強く反発している。
BBCなどによると、伊ラクイラ地裁のマルコ・ビリ裁判官は22日(現地時間)、国立災難予測・対策委員会所属の科学者6人と公務員1人に対し、「09年のラクイラ大地震を予知できず309人を死亡させた」とし、過失致死容疑を適用して懲役6年を言い渡した。 検察の求刑(懲役4年)よりも多い量刑だ。 またビリ裁判官は地震犠牲者の名前を一人ずつ呼称し、「被告は地震被害額1020万ドルを賠償し、裁判費用も負担すべき」と判決した。
ローマから北東に95キロ離れたラクイラを地震が襲ったのは09年4月6日未明、 約7万人の地域住民が眠っているところだった。 数千人の被災者が発生した。 1254年に建設されたイタリア最初の計画都市としてロマネスク・ゴシック・ルネサンス・バロック様式がすべてそろった“文化財都市”ラクイラは廃墟となった。