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【取材日記】社会的責任に背を向ける輸入車企業=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.24 17:15
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韓国で今はもう年間輸入車登録が10万台にのぼる時代だ。 国土海洋部によると、今年1-8月に新しく登録された輸入車は8万3583台。 内需沈滞の中でも毎月1万台以上の輸入車が新しく入っているということだ。 自動車市場が初めて開放された1987年以降、輸入車市場は着実に成長してきた。

しかし残念な点がある。 輸入車企業は増えた売上高ほど、社会的責任(CSR)を十分に遂行しているかという点だ。 いくつかの輸入車会社はすでに昨年、韓国国内で1兆ウォン(約700億円)以上の販売実績を出している。 しかし金融監督院(金監院)によると、韓国社会に出した寄付金総額が5億ウォン(約3500万円)を超える企業はほとんどないという。

 
もちろん社会的責任を果たしたかどうかは企業が決めることだ。 寄付金を出そうと、役職員がボランティア活動をしようと、それは各社が決めればよい。 しかし今年1-8月に韓国市場で2614台を販売したH社の場合、昨年寄付した金額は650万ウォンにすぎない。 2010年はゼロだった。 他の輸入車企業もさほど変わらない。 「慈善でビジネスをしているわけではない」というのは理解できる。 「合理的な価格で良い車を売る」という原則が市場で最も認められる道でもある。

それにしても残念だ。 業界全体で年間10万台以上の車を販売する「輸入車大衆化時代」になったことを考えるとなおさらだ。 輸入車企業は国産自動車会社とは違い、国内に生産拠点がなく、雇用にも寄与するのが難しい。 雇用が難しければ、さまざまな社会的活動で韓国消費者に近づくのがむしろプラスになるのではないだろうか。

自動車販売金額の一部を慈善活動などに使う「BMW未来財団」が活動を始めてちょうど1年が過ぎた。 この財団はその間、低所得家庭の児童を対象にした給食、休み中の学校プログラムなどに黙々と取り組んできた。 輸入車会社が自社の車の品質を強調するほど、韓国社会で一定の役割を果たしてくれればと望んでもよい時期に来ているのではないだろうか。

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